大きな経験。⑴
私は今年初めて経験したことがある。
入院と手術。
わたしにとって、まだ20年しか生きてないが、20年生きてきた中で、とても良い経験となった。
今年1月末に右太ももの後ろに、鈍痛というか、重ったるい痺れのようなものを常時感じるようになった。
一度経験したことがあるもので、その時は整体院へ行ったらあっさり治った。
今回もその手のものだと思い、整体院に行けど治らない。
鍼治療もして、マッサージ整体へも行った。
治らない。なぜ。
痛い。右足だけ変。
モヤモヤしていたが、ちょうど帰省のタイミングだったので、母親と一緒に、お世話になったことのある整形外科へ行った。
小さな病院であるため、レントゲンしか撮らなかったが、わたしの状況を説明した結果言われた症状があった。
「坐骨神経痛」
腰から足にかけて伸びている坐骨神経が、何らかの理由・原因で圧迫、刺激されて現れる痛みや痺れの症状だ。
あまりに足に違和感を感じたため、ネットで検索していた時に、出てきた症状はこれだったので、言われるならこれだろうな、とは思っていた。
でも予想していなかったかもと告げられた。
「おそらく椎間板ヘルニアだと思うよ〜」
いや先生軽いよ。アーまじか。
まあそうかそうなるか。
と思いながらも、帰省している間その病院にお世話になった。
そうこうしているうちに春休みも終わるため、一人暮らしの家に戻ってきた。
でも結局まだ痛いため、家の近くの整形外科に行った。
また再び同じことを話し、レントゲンを撮ったが、なんだか腰が怪しいのでMRIも撮りましょう。撮ってきてください。と言われた。
(病院にはMRIはないから近くのメディカルセンターで撮ってきてね、という仕組みだった)
撮りに行って、データを持って2日後に病院へもう一度行くとやはり椎間板ヘルニアと言われた。
それに伴い、坐骨神経痛になった、と言われた。
だろうな〜と思っていたので、地道に治していくしかないという結論に至った。
そのためそこから週に1〜2回リハビリに通い、電気治療やマッサージ、お灸をやった。
でもなぜだろう。
なーーーーーーんにも変わらない。
普通、坐骨神経痛なら早ければ1〜2ヶ月くらいで、大抵はだいたい3ヶ月くらいあれば治るらしい。
気づいたらもう7月半ば。痛くなったのは1月末。
明らかにおかしいとリハビリの先生も私も思っていた。
そんな時にあるリハビリの先生から声をかけてもらった。
「今週の土曜日に、大学病院の先生が来るんだ。その先生、背骨の専門医の先生だから1回診てもらわない?どう?」
即YESと返事をして土曜日を待った。
そして土曜日になり、自分の番になって診察室へ入った瞬間、挨拶をする間もないペースで先生に凄い顔をされた。
「今一人暮らし!?よく平気だったね!?1回炎症抑える薬出すけど多分効かないと思うから紹介状書くね!うちに来てください」
ハイ?????????
診察室に入って数秒でなにが起きた????
頭がついていかなかったので、焦った顔をしていたのか、先生に笑われたが、一から丁寧に説明してくださった。
やはり専門の方に見てもらうと、目の付け所が違う。というか専門的に事細かに見てくださる。
何枚もあったMRIの写真全てを見て、その中の1枚のお写真を使って、どこがどうなっているのか事細かに説明してくださった。
「あなたの場合ね、子供の頃にやっちゃったヘルニアみたい。多分7〜8年前?とかにやってると思う。子供の頃のって、大人になってなるヘルニアと違って、背骨がずれたりする時に軟骨が一緒に動いちゃって、成長が止まった今、成長軟骨が潰れて、その上と下の骨(背骨の1番下の骨)をも潰れてる。わかる?これね、やばい。神経痛も治らないわけだよ。神経を骨が潰してるよ〜。痛いよね。よく我慢してたな〜。電気治療したところで効かないよねそりゃ〜」
キャパオーバー。(笑)
一大事なのは十分わかっているのだが、ここまでくると笑えてくる。
その後も思い当たる節や過去やってたスポーツ、痛みの今の具合などを話してその日の診察を終えた。
病院が終わって、この日はなんだかスッキリした。
この病院じゃ治らないから大学病院へ行くことになったが、でも原因が明確にわかったから、痛い理由がちゃんと理解ができたから。
自分の体が今こんな状況になってるとは思ってもいなかったけれど、あなた今やばいよって教えてくれる人がいたことが、本当に嬉しかった。
この後大学病院へ行き、あーだこーだあります。大学病院からのお話は次のブログに書こうと思います。